令和5年度秋田県障害者芸術福祉展受賞作品紹介  11月9日から11日の3日間、秋田市の「秋田県立美術館1階 県民ギャラリー」で「令和5年度秋田県障害者芸術福祉展」が開催されました。県内各地から295点の応募があり、審査の結果、一席、二席、三席、奨励賞に49作品が選ばれました。受賞された皆様、おめでとうございます。 秋田県知事賞(一席) 「赤トンボの歌」 安田一男 秋田県身体障害者福祉協会会長賞(二席) 「吐發閑雅」 川田直政 金賞(三席) 「銀色の道」 小野千寿子 金賞(三席) 「鉛筆画・角館のお祭り」       石山清温 金賞(三席) 「カバン」 松橋次雄 秋田県知事賞(一席)「キリン(新聞アート)」 逢い共同作品 秋田県手をつなぐ育成会会長賞(二席) 「わがまちゆりほんじょう」 渡辺誠喜 金賞(三席) 「さをりの反物」 二田つくし苑1 金賞(三席) 「大潟村へようこそ」 農福連携サポートつくし 金賞(三席) 「ABC…」 斎藤 努 秋田県知事賞(一席)「スクラッチアート」 豊島美由紀 金賞(三席) 「メルヘンかまくら」 紫陽花 C 金賞(三席) 「ルーク、光を運ぶ者」       E・C 金賞(三席) 「ちょっとしたお出かけに」 古田智子 (敬称略) ※精神部門の秋田県精神保健福祉会連合会理事長賞(二席)は、制作者の意向により掲載をしておりません。 会長挨拶 令和6年を迎えて 社会福祉法人 秋田県身体障害者福祉協会 会長 伊 藤 英 紀  明けましておめでとうございます。  はじめに、能登半島地震で被災された皆様に、衷心よりお見舞い申し上げます。  また、秋田県を襲った昨年7月14日からの記録的な大雨による被害では、未だ不自由な生活を強いられている方々がたくさんおられます。被災された方々が、一日も早く元通りの生活に戻られることを心から祈念申し上げます。  昨年は夏の猛暑に誰もが心身共に疲弊し、秋口からは県内各地で住宅地にまで熊が出没し被害が多発するなど多事多難な一年でありました。  協会では、昨年7月20日に秋田市の「あきた芸術劇場ミルハス」で開催を予定していた「秋田県身体障害者福祉大会」を大雨災害のため中止し、「秋田県身体障害者自立更生等表彰式」を11月14日に秋田県庁「正庁」で開催しました。受賞された皆様、誠におめでとうございました。  また、11月9日から11日まで秋田市の「秋田市にぎわい交流館AU」及び「秋田県立美術館」で「第23回心いきいき芸術・文化祭」を開催し、多くの来場者においでいただきました。  本年は9月20日から22日まで「秋田県身体障害者福祉大会」と「第24回心いきいき芸術・文化祭」を、「あきた芸術劇場ミルハス」と「秋田市にぎわい交流館AU」での同時開催を計画しておりますので、どうぞ皆様ご期待ください。  市町村身障協会の皆様におかれましては、会員の減少等により団体運営が厳しいという共通の課題を抱えております。協会といたしましては、皆様が多くの仲間と支え合い、様々なサービス等を利用しながら社会的に自立した生活を送ることが出来るよう、その一助となるべく微力ながら今後も積極的な事業運営に取り組んで参りたいと考えておりますので、どうぞこの一年も皆様の一層の御指導と御鞭撻を賜りますよう、よろしく お願い申し上げます。 障害3団体による県知事への要望活動を行いました  秋田県における障害者福祉の向上を目指し、当協会、秋田県手をつなぐ育成会(田中勉会長)及び秋田県精神保健福祉会連合会(阿部文博理事長)の3団体が県庁を訪れ、災害時における障害者等の避難体制の確保や福祉医療制度の充実など11項目を佐竹敬久県知事へ要望しました。  伊藤英紀会長は「特に災害発生時の避難体制の確保については、障害者や高齢者のみならず、妊産婦や乳幼児等に関わる重要な課題である。ぜひ必要な措置を講じてほしい」と強く訴えました。  佐竹知事からは「全市町村が『避難行動要支援者』に対する『個別避難計画』を策定するよう連携していきたい」との力強い回答を得られました。今後も3団体が結束し、必要に応じ県への要望活動を行って参ります。 各団体からの要望項目 社会福祉法人 秋田県身体障害者福祉協会         会長 伊 藤 英 紀 1 災害時における障害者等の避難体制の確保について 2 障害者社会参加促進に関する県障害関係予算の確保について 3 県庁における障害者優先調達の推進について 4 障害者芸術文化活動支援センターの設置について 5 県心身障害者総合福祉センタートイレの洋式化について 公益社団法人 秋田県手をつなぐ育成会         会長 田 中   勉 1 秋田県からの障がい者就労施設等への優先調達について 2 特別支援学校高等部卒業生の一般就労に向けた支援について 3 福祉医療制度の充実について 特定非営利活動法人 秋田県精神保健福祉会連合会        理事長 阿 部 文 博 1 福祉医療制度の更なる充実について 2 高速道路料金等の割引について 3 精神保健福祉ボランティア組織の復活に向けた取り組みへの支援について 佐竹敬久秋田県知事に要望書を提出する伊藤英紀会長(右) 表  彰(敬称略) 日本身体障害者団体連合会会長表彰 横手市身体障害者   福祉協会連合会会長        内山 純男 秋田県知事表彰 ◎自立更生者(4名) 横手市 鴇田 京子 大館市 嶋森 英子 湯沢市 古関 光子 羽後町 小林恵津子 ◎団体育成功労者(8名) 横手市 黒政 健悦 湯沢市 藤原 正男 由利本荘市 橋 淳子 潟上市 菅原 昭子 北秋田市  藤嶋 由夫 仙北市 鈴木  稔 三種町 大久保禮仁郎 美郷町 橋庄右エ門 秋田県身体障害者福祉協会会長表彰 ◎自立更生功労者(8名) 横手市 佐々木興作 横手市 五十嵐国夫 潟上市 小笠原ヨウ子 大仙市 藤田 鐵夫 大仙市 渡辺 輝子 北秋田市  白川 文彦 仙北市 山上 秋夫 三種町 菅原 定夫 ◎団体育成功労者(6名) 横手市 石沢 達雄 横手市 小河原多喜子 仙北市 小杉 英夫 八峰町 小川 寅治 美郷町 伊藤 久男 羽後町 品川 文子 令和5年度秋田県身体障害者自立更生等表彰式を開催しました  7月20日に「あきた芸術劇場ミルハス」で開催を予定していた「第41回秋田県身体障害者福祉大会」を大雨災害のため中止したことから、大会の表彰式で表彰されることになっていた皆様にご出席いただき、「令和5年度秋田県身体障害者自立更生等表彰式」を11月14日、秋田県庁「正庁」で行いました。  神部秀行県副知事と伊藤英紀会長が受賞者にそれぞれ表彰状を授与しました。神部副知事からは「今後も豊かな知見と経験を生かしながら、それぞれの地域において御活躍いただくとともに、後に続く人材育成についても、お力添えをいただきたい」とお祝いの言葉をいただきました。受賞された皆様、誠におめでとうございます。 秋田県庁「正庁」にて行われた「令和5年度秋田県身体障害者自立更生等表彰式」 秋田県身体障害者相談員連絡協議会 県民公開講座  令和4年度から当協会が「秋田県身体障害者相談員連絡協議会」の事務局として事務運営を行っており、令和5年度は4年ぶりとなる研修会を開催しました。多くの方々に相談員制度を知っていただきたいという思いから、11月2日「県民公開講座」として開催し、3名の講師を招いて障害者虐待の現状や重度障害者等の医療的ケアに取り組む現場の動きなどを学びました。  中でも、特定非営利活動法人「にこっと秋田」の八代美千子理事長による「医療的ケアを必要とする重度身体障害者(児)のQOLの向上を目指して」と題した講演は、八代理事長が運営する事業所での取り組みや、障害者(児)を取り巻く現場の実態など様々な具体例が紹介され、参加者は真剣に聞き入っていました。  アンケートからは、こうした研修を継続して欲しいといった意見が聞かれました。今後も相談員の皆様に役立つ情報を発信していきたいと考えております。 令和5年度新規事業「友活交流会」 仲間と一緒なら、写真がもっと楽しい!  創作活動を通じて交流の輪を広げてもらおうと、友活交流会「ゆる〜く楽しむ写真教室」を、秋田市で写真事務所「R-room」を主宰する写真家の鈴木竜典氏を講師に、6月から11月にかけて3回開催しました。初回は19人が集まり、互いに撮影した写真を鑑賞するなど盛り上がりました。参加者からは、「秋田県障害者芸術福祉展」に初出品して受賞した方もおり、「撮影技術がぐんと上がって自信がついた」「モデル体験が楽しかった」と嬉しい感想が多数寄せられました。 撮影を通じて交流する参加者 鈴木講師(右)とカメラについて熱くトークしました ミニブーケの撮影実習を行いました 「心いきいき芸術・文化祭」 各種イベント大盛況  「第23回心いきいき芸術・文化祭」を 11月9日から11日の3日間、秋田市の「エリアなかいち」で開催し、 「秋田県障害者芸術福祉展」は、同エリアにある秋田県立美術館「県民ギャラリー」で作品を展示しました。全県から295作品が出品され、会場を華やかに彩っていました。  にぎわい交流館AU(あう)では、4年ぶりに「みんなのパフォーマンスステージ」が行われ、県内各地から5組が出演し、日頃の練習の成果を存分に発揮して観客を楽しませていました。  講演会場では、上肢又は下肢の切断障害者によるアンプティサッカーの日本代表松崎佑亮主将が初来県し、クラッチ(松葉杖)を使った俊敏な動きを披露していただきました。  また、お菓子やパン、布小物、アクセサリーなど福祉事業所の製品販売を行う「いきいきマルシェ♪」も連日大盛況でした。 力作をじっくり鑑賞する来場者 アンプティサッカー日本代表の松崎佑亮選手とブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長の対談や体験会を開催 多くの事業所が出店した「いきいきマルシェ」 特定非営利活動法人はまなす会ゆうゆうのステージ出演者も観客も盛り上がりました! 令和5年度秋田県障害者芸術福祉展受賞者 (敬称略) 【身体部門】 ◎秋田県知事賞(一席)  安 田 一 男  「赤トンボの歌」 ◎秋田県身体障害者福祉協会会長賞(二席)  川 田 直 政  「吐發閑雅」 ◎金賞(三席)  小 野 千寿子  「銀色の道」  石 山 清 温  「鉛筆画・角館のお祭り」  松 橋 次 雄  「カバン」 ◎奨励賞 村山 富男、菊谷 留美子、渡辺 孝悦、菊地 玄、 佐々木 結喜、安田 侑衣、愛光園2号館、 棟方 信吾、愛光園 拠点合作、ありす刈和野、 薄田 政子 【知的部門】 ◎秋田県知事賞(一席)  逢い 共同作品  「キリン(新聞アート)」 ◎秋田県手をつなぐ育成会会長賞(二席)  渡 辺 誠 喜  「わがまちゆりほんじょう」 ◎金賞(三席)  二田つくし苑1  「さをりの反物」  農福連携サポートつくし  「大潟村へようこそ」  斎 藤   努  「ABC…」 ◎奨励賞 冨岡 喜晃、竹村 拓晃、ぽぽろの家 合同作品、 朝からニコニコ 謝謝、戸堀 嵩、橋 一輝、 二田つくし苑2、川村 義則、伊藤 麗子、 松本 伸、佐藤 智春、関根 如水 【精神部門】 ◎秋田県知事賞(一席)  豊 島 美由紀  「スクラッチアート」 ◎秋田県精神保健福祉会連合会理事長賞(二席)  秋田回生会病院デイケア  「パイナップルレーステーブルセンター」 ◎金賞(三席)  紫陽花 C  「メルヘンかまくら」  古田 智子  「ちょっとしたお出かけに」  E・C  「ルーク、光を運ぶ者」 ◎奨励賞 古谷 博子、堀 悟、和泉 恵美子、熊谷 雪子、 安田 俊夫、鈴木 裕介、キセキ、阿部 光伸、 渡辺 京一郎、佐藤 綾子 会員寄稿 外へ出て楽しむ「協会」に 能代市身体障害者福祉協会     会長 吉田ユキ子  能代市身体障害者福祉協会の設立から75年になりました。私の記憶では、6代目となる会長職を引き継いで今に至ります。活発に楽しく活動していけるよう、年間計画をしっかり練って決めています。  「秋田県障害者芸術福祉展」には毎年出品しております。干支を題材に取り組んでおり、昨年は初めて消しゴムハンコに挑戦しました。会員それぞれ個性ある作品に仕上がり、大変楽しく取り組むことが出来ました。過去には入賞作品に選ばれた会員もおり、制作の励みとなっています。  昨年は、「心いきいき芸術・文化祭」を観覧した後、初めて秋田ワークセンターの視察に行きました。前から能代の協会員の方が入所していると聞いていましたが、行ってみたら久方ぶりの会員との再会に皆さん感激し、しばしの交流に心が温まりました。  昨年の研修旅行は十和田湖に行ってまいりました。まれにみる晴天に恵まれ、遊覧船からの景色を堪能し、参加者の笑顔が絶えない大変有意義な一日を過ごしました。帰路には大館駅近くの「秋田犬の里」に寄り、かわいらしい国の天然記念物との触れ合いにとても癒されました。  一年を振り返ると、作品づくりのほかに、料理教室や軽スポーツレクリエーション大会への参加など、いろいろと活動したように思います。  これからもいろいろな活動や、イベント等にどんどん参加して、コミュニケーションをとり、積極的に外へ出て楽しみたいと思います。 善意 北都銀行職員組合様    20,000円 Tianma Japan労働組合様 15,420円 皆様のまごころありがとうございました。 職員表彰 秋田県知事表彰 【社会福祉功労者】(令和5年10月30日付け)  小 林 浩 幸(事務局総務企画課課長) ジパング倶楽部会員募集  JR東日本では、身体障害者手帳をお持ちの男性満60歳、女性満55歳以上の方を対象に「ジパング倶楽部特別会員制度」を設けています。   ◇入会金 無料   ◇年会費 1,400円(税込)   ◇加入期間 1年間  会員になりますと、特急券の割引(条件付き)や第一種障害者に同行する介護者の方の割引などの特典があります。詳しくは、当協会までお問い合わせ下さい。 TEL 018−864−2780 FAX 018−864−2781 障害者110番 〜相談を問題解決のきっかけに〜 電 話 018−863−1290 FAX 018−863−1296  障害者の権利擁護に係る相談窓口を常設するとともに、弁護士による専門相談を実施して障害者が抱えるどんな小さな悩みや問題にもプライバシーを守り対応します。お気軽にご相談ください。 【相談受付日時】 月曜から金曜日(9時から16時) ※時間外は、FAXでお受けします。 【弁護士による専門相談】 令和5年度は、偶数月(4月、6月、8月、10月、12月、2月)の第3火曜日午後1時から午後3時まで、秋田弁護士会に所属する弁護士による無料専門相談を実施しています。 【場所】県心身障害者総合福祉センター1階(県社会福祉会館内)