身障秋田 令和2年(2020年)1月発行 発行人 社会福祉法人 秋田県身体障害者福祉協会 会長 伊藤英紀 秋田市旭北栄町1番5号 TEL018−864−2780 ◇新しい年令和2年を迎えて  社会福祉法人秋田県身体障害者福祉協会 会長  伊藤英紀  明けましておめでとうございます。皆々様のご健康とご多幸をお祈り申し上げますと共に、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。  さて、2019年を振り返って見ると人生の間(はざま)の中で、これまでに経験したことのない、いろいろな事が多くありました。  平成から令和へ。天皇陛下の退位と新しい天皇の「即位の礼(即位礼正殿の儀)」、「祝賀御列の儀」。温暖化現象によるとみられる、度重なる 東日本を中心とした未曽有の大規模な豪雨災害が発生。スポーツ界においても2020年のオリンピックを迎えて、ラグビー競技やバドミントン競技等で 国中が歓喜した大きな話題がありました。  そして、5月23日から24日と2日間にわたり、秋田県において「第64回日本身体障害者福祉大会あきた大会」を秋田市の秋田キャッスル ホテル及び県立武道館で、全国各地、県内各地から多くの皆様にお集まりをいただいて、盛大に開催することができました。関係団体の皆様、 県当局及び関係機関の皆様の深いご理解と多大なご協力、ご支援を賜りましたことに対しまして、心からの敬意を表わし、感謝と御礼を申し上げます。 本大会において満場一致をもってご承認いただきました大会決議文の思いを心として、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を 尊重し合い「共生社会」の実現をめざして、一人の人間として努力して参りたいと思います。  最後になりましたが、大会を契機に秋田県身体障害者福祉協会は、県内障害者当事者団体のリーダーとして、県内身体障害者協会と一体となって障害者の 皆様の要望に応えて、直面する様々な課題解決に向ってより一層努力して参りますので、今後とも特段のご理解とご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。  結びに、新年が平和で穏やかな年でありますことを願い、当協会はじめ県関係機関及び関係団体のご発展と、皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして 挨拶といたします。 ◇第64回日本身体障害者福祉大会 あきた大会 5月22日(水)〜23日(木)  秋田市において全国各地から2日間で延べ約1500名の参加者を得て盛大に開催いたしました。大会初日は、秋田キャッスルホテルを会場に政策協議や 歓迎レセプションなどが行われました。政策協議では、国土交通省総合政策局安心生活政策課長の奈良裕信氏より「我が国のバリアフリー政策について」 基調講演していただき、続いて、「改正バリアフリー法への期待〜地域間格差ない環境整備に向けて〜」と題したシンポジウムを行いました。その後の 歓迎レセプションでは「西馬音内盆踊り」を披露していただき、野性的な囃子と優雅で流れるような美しい踊りを楽しんでいただきました。  2日目は、県立武道館を会場に大会式典と議事が行われました。式典前には秋田県のPR映像を流したり、男鹿の「なまはげ太鼓」の力強い演奏を楽しんでいただきました。 第1部の式典では、秋田県知事や秋田市長から歓迎の挨拶をいただいたほか、根本匠厚生労働大臣(代理 金原辰夫厚生労働省障害保健福祉部企画課自立支援振興室長)から 祝辞をいただきました。大会表彰では、永らく障害福祉に貢献された会員の功績を称え、全国53名の皆様が受賞され、当協会からは伊藤英紀会長が受賞されました。 第2部の議事では、大会宣言ならびに大会決議が満場の拍手で採択されました。最後に次期大会開催地の広島県より挨拶があり、閉会のことばに続いて「がんばろう」を 会場の皆様と一緒に力強く三唱し、大会を締めくくりました。  ◎大会宣言・決議  【大会宣言】   全国から参加した多くの仲間とともに、ここ秋田県において、第64回日本身体障害者福祉大会を盛大に開催することができた。   日本身体障害者団体連合会は、時代に応じ、障害のある仲間の要望を受け、様々な活動を展開してきた。今、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会を契機に、  障害及び障害のある者に対する理解が高まっているなか、障害のある者の立場から障害理解の一層の促進に向け、心を一つに活動していかなければならない。さらに、重要な  指針であるユニバーサルデザインの街づくりと心のバリアフリーを柱に立案された「ユニバーサルデザイン2020行動計画」のもとに、誰もが暮らしやすい共生社会の実現に  むけ、関連施策の完全実施をめざし行動していく。   そして、障害理解に向けた一連の社会の流れが、2020年を経過点とすることなく、多くの人々、多くの団体、関係機関、企業を巻き込んで、オリンピック・パラリンピックの  レガシーとして継承させることを求めていく。   こうしたことに、ひとりひとりが意識し、行動を起こすことを私たちの役割とし、互いにつながり、支え合う社会文化の定着へと動かしていこう。   日本身体障害者団体連合会に結集する私たち障害のある者は、障害者権利条約の精神“私たちのことを、私たち抜きに決めないで”をもって、全国の会員ならびに加盟団体と  強く連携し、誰もが安心して暮らせる共生社会の実現をめざし、一致団結して行動することを誓い、ここに宣言する。  【大会決議】   一、障害の社会モデルの理解啓発を強く推進しよう   一、地域に根ざした心のバリアフリーを広げよう   一、災害時における被災者支援の充実を図ろう   一、障害者差別を禁止する条例を全国に制定させよう   一、地域の相談支援体制に身体障害者相談員を活用しよう ◇広島大会のお知らせと参加について  令和2年度の第65回日本身体障害者福祉大会は、2つの世界文化遺産が存在する広島県で行われます。県協会では、この広島大会と世界遺産を観光する旅行を企画しており、 参加を希望する会員の皆様を募集しております。なお、日程及び旅行代金は下記のとおりとなっておりますが、詳細については、募集案内(各市町村協会配布済み)または、 県協会までご確認ください。  【日程】   6月3日(水)秋田出発?観光(竹原街並み保存地区)   6月4日(木)福祉大会参加(広島市:グリーンアリーナ)          ?観光(宮島・厳島神社)   6月5日(金)観光(原爆ドーム・広島平和記念公園)          ?広島出発  【旅行代金】   お一人様 119,000 円         (交通費、食事代、大会参加費含む) ◇令和元年度秋田県身体障害者自立更生等表彰式 8月23日(金)  今年は、「第64回日本身体障害者福祉大会」が5月に秋田市を会場に開催されましたので、県大会を例年より縮小し、これまで身体障害を克服して自立された方々、 長年にわたり身体障害者団体の育成に貢献された方々を対象に、県庁正庁において表彰式を行いました。代表して県知事表彰から中川隆さん、高橋弘さん、県協会長表彰から 小山健一さん、渡邊敏夫さんの4名に、堀井副知事並びに本会伊藤会長より表彰状が贈られました。 【秋田県知事表彰】  ☆自立更生者(3名)   中川  驕@(秋田市)   和田 幸子 (横手市)   牧  米子 (由利本荘市)  ☆団体育成功労者(16名)   足利 明文 (秋田市)   橋 清治 (秋田市)   松井 勝造 (秋田市)   畠山 楯夫 (大館市)   田口 秀行 (鹿角市)   堀井 律子 (由利本荘市)   三浦 ナヲ (由利本荘市)   鎌田 花江 (潟上市)   新田 晴次 (大仙市)   高橋  弘 (大仙市)   播磨 満雄 (北秋田市)   櫻庭  茂 (北秋田市)   佐々木和夫 (仙北市)   木村 勝俊 (三種町)   橋 玲子 (美郷町)   佐々木喜助 (羽後町) 【秋田県身体障害者福祉協会長表彰】  ☆自立更生功労者(13名)   鎌田 継美 (秋田市)   本庄 養一 (横手市)   小山 健一 (横手市)   嶋森 英子 (大館市)   古関 光子 (湯沢市)   阿部 良次 (由利本荘市)   伊藤 柾子 (由利本荘市)   大場 テル (由利本荘市)   菅原 昭子 (潟上市)   原田ミヨ子 (潟上市)   相馬 和子 (大仙市)   今野 三芳 (にかほ市)   藤原 文子 (羽後町)  ☆団体育成功労者(19名)   金森 昭雄 (秋田市)   安部 幸清 (横手市)   佐々木チヨ子(横手市)   渡邊 敏夫 (大館市)   片見百合子 (大館市)   鈴木 廣子 (大館市)   中山  諭 (湯沢市)   今野イサ子 (由利本荘市)   冨岡 庄一 (大仙市)   佐藤 秋藏 (大仙市)   鈴木 光弘 (大仙市)   秋元 トシ (北秋田市)   伊藤 一夫 (北秋田市)   加藤 多一 (仙北市)   佐々木トミエ(三種町)   清水 正夫 (三種町)   竹田 文夫 (五城目町)   高橋庄右エ門(美郷町)   田口 米男 (美郷町) ◇軽スポーツレクリエーション 10月5日(土)  秋田県社会福祉会館の展示ホール及び体育館に10市町村協会118名の会員が集まり開催されました。団体戦の卓球バレーには7市町村協会から11チーム、個人戦の フライングディスク「アキュラシー」には8市町村協会から41名の出場があり、日頃の練習で鍛えた技で選手は競技に臨み、得点を重ねるごとに応援している人たちからも、 笑顔や大きな歓声が聞こえてきました。  ☆競技結果   ◆卓球バレー    1位 はまなす(秋田市)      2位 なまはげA(男鹿市)      3位 なまはげB(男鹿市)   ◆フライングディスク(アキュラシー)   【A組】    1位 岡田 徳子 2位 齋藤  滋 3位 遠藤 朝男   【B組】    1位 菊地 睦夫 2位 黒澤 民夫 3位 佐藤美智男   【C組】    1位 佐々木真作 2位 田口 志郎 3位 佐々木興作   【D組】    1位 山中 易廣 2位 中庭富士子 3位 阿部  貞   【E組】    1位 阿部 久男 2位 樋口スジ子 3位 高橋ミツ子   【F組】    1位 布目レイ子 2位 田村 要二 3位 細田 行博   【G組】    1位 安倍 次男 2位 佐々木純一 3位 伊藤修一郎   【H組】    1位 伊藤 英紀 2位 上田 松一 3位 福田 清廣 ◇第19回心いきいき芸術・文化祭 11月22日(金)〜23日(土)  秋田拠点センターアルヴェで開催しました。絵画・工芸・書道などを展示する「障害者福祉展」には87団体303作品、自ら育てた野菜や制作した手工芸品などを販売する 「製品販売」には延べ41団体、合唱や楽器演奏、創作ダンスなどを発表する「パフォーマンスステージ」には7団体86名の参加がありました。車いすや点字などを体験して、 障害への理解を高めてもらう「障害者疑似体験コーナー」も昨年に引き続き行いました。  2日目のステージイベントは、秋田大学教育文化学部准教授の前原和明先生による「講演」で、障害者の就労支援を行う上でのコミュニケーションの大切さ、また、歌手の 沢田知可子さんによる「トーク&コンサート」では、心と躰に優しい歌薬を訪れたすべての方に届けていただきました。  ☆障害者福祉展入賞者   ◆秋田県知事賞:佐藤 薫    ◆秋田県身体障害者福祉協会長賞:小野千寿子   ◆金 賞:中川美佐子、樫尾春生、石山清温   ◆奨励賞:佐々木良雄、菊地 玄、安田一男、菊池貞利、嶋森容子、今野 武、渡辺孝悦、鈴木和子、佐々木勝子、吉田眞喜子  ☆パフォーマンスステージ入賞者   ◎1位:ごろりんはうすダンサーズ令和元年   ◎2位:南秋つくし苑   ◎3位:鹿角親交会ひなたぼっこ   ◎4位:大山信子   ◎5位:天王つくし苑   ◎6位:ワークセンター三銃士   ◎7位:保坂信雄 ◇小中学生向け障害理解教室  今年度から新たに始まった「障害理解教室」。障害のある方などが講師として県内各地の小中学校に出向き、小中学生が障害者と交流することによって、障害及び障害者への 理解を深めることを目的とする事業です。教室のメニューには、「車いす体験」、「盲導犬を知ろう」、「見えない世界を見てみよう」、「点字を学ぼう」の4つがあり、 今年度は11校から申し込みがありました。教室を終えた児童からは、「大変勉強になった」、「普段の生活での不安や大変さを知った」、「自分にできることがないか考えてみたい」、 「街で見かけたら声がけをして手伝いたい」などの声が聞かれました。 ◇障害者110番  〜相談を問題解決のきっかけに…〜      障害者の権利擁護に係る相談窓口を常設すると共に、弁護士による専門相談を実施して障害者が抱える問題を解決し、福祉の増進を図っています。   電 話018−863−1290 FAX 018−863−1296  【相談受付日時】    月曜日〜金曜日(9時〜16時)※時間外は、留守番電話及びFAXで対応します。  【弁護士による相談日】    毎月第3火曜日(13時〜15時)  どんな小さな悩みや問題にもプライバシーを守り対応します。お気軽にご相談ください。 ◇ジパング倶楽部特別会員募集  JR東日本では、身体障害者手帳をお持ちの男性60歳、女性55歳以上の方を対象に「ジパング倶楽部特別会員制度」を設けています。 ◆入会金 無料  ◆年会費 1,400円(令和元年10月から年会費が1,350円から1,400円に改定されております) ◆加入期間 1年間 〜継続希望の方は、更新の案内がありませんので、有効期限内に手続きしてください〜 (一般会員から特別会員への切り替えもできます。)  会員になると、特急券の割引(条件つき)や第1種障害者に同行する介護者の方の割引などの特典があります。詳しくは、当協会までお問い合せください。 ◇会員からの寄稿  寝たきりの 夫の介護に十数年 治らぬ病 春の風  寄稿者 嘉成イマさん(北秋田市) ◇善意  ・Tianma Japan 労働組合様 22,447円  ・北都銀行 職員組合様   24,000円  皆様のまごころありがとうございました。 ◇会員の募集  市町村協会や県協会の行事等へ参加して、活動の場を広げてみませんか。身体障害者手帳をお持ちの方は、どなたでも入会できます。  会員の申込み・お問い合わせについては、市町村の身体障害者協会までお願いします。 ◇寄稿のお願い  「身障秋田」に、次の内容で会員の皆様の作品を掲載します。   ・募集内容:短歌、俳句、川柳   ・応募要件:県内に居住する市町村協会会員   ・申込方法:市町村協会を通じて、県協会まで提出してください。 ◇広告協賛について  当協会の機関誌「身障秋田」の発行に、多くの企業団体様から協賛金を賜りました。皆様からのご支援に対して心より御礼申し上げます。広告協賛につきましては、 当協会の趣旨にご賛同いただける皆様から広告によるご協賛をいただきたくご依頼申し上げます。