1 身障秋田 平成31年1月 平成31年(2019) 1 月 発 行 樫尾春生氏 絵画 「静物」 平成30年度 秋田県障害者福祉展【身体障害者部門】秋田県知事賞作品 新 年 「 亥 」 年 に 思 う こ と 社会福祉法人 秋田県身体障害者福祉協会  会 長  伊 藤 英 紀  明けましておめでとうございます。本年も新しい一年が始まろうとしております。  昨年は、大震災、集中豪雨などの自然災害が全国的に発生し多くの方々が被災され、苦しみを被っております。 被災された方々が一日も早く元気に元通りの生活ができるよう願い、今後とも会員の皆様とともに、できるだけ支 援や協力を継続して参りたいと考えております。  さて、「障害者総合支援法」や「障害者差別解消法」の施行によって、障害者の権利が守られて、必要とする支 援を受けることができる環境の整備が、着実に進められております。秋田県においても、今年4月の施行を目指して、 障害者差別解消法条例の制定に向かって鋭意検討が行われております。しかしながら、このような障害者支援の様々 な法制度の実効性を高めるためには、県民の心のバリアフリーの理解と啓発を図り、より深めることが大切であり 重要であります。秋田県身体障害者福祉協会といたしましても、県内にある障害者団体の中核的立場として市町村 協会と一体となって、直面する様々な課題解決に向かって努力して参りますので、皆様におかれましては、障害者 福祉向上のために、引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。  その意味で、本年5月23日に秋田県立武道館を会場に『第64回日本身体障害者福祉大会あきた大会』を開催 いたします。全国の障害者団体の母体である日本身体障害者団体連合会と全国の障害者の皆様と手を携えながら、 県協会として大会の成功に向かって全力で取り組んで参ります。皆様のご指導とご支援ご協力を心からお願い申し 上げる次第であります。  結びに、「亥」年にあやかり疾駆する猪のように猛進できる元気と勇気が、我が身体に宿ることを切に願いながら、 今年は、平成から新たな元号へと改まる「御代がわり」の年でありますので、世界中があまねく平和で幸多い一年 でありますよう心からご祈念申し上げまして、挨拶といたします。 発行人/社会福祉法人 秋田県身体障害者福祉協会 会長 伊藤英紀 秋田市旭北栄町1番5号  TEL(018)864−2780 第37回秋田県身体障害者福祉大会7月12日(木)  今年は秋田県立武道館において、市町村協会から約1000名の参加 者を得て盛大に開催いたしました。第1部では、これまで身体障害 を克服して自立された方々、長年にわたり身体障害者団体の育成に 貢献された方々の表彰を行い、表彰された方々を代表して県知事表 彰から佐藤安一さん、山アミチさん、県協会長表彰から田口藤子さん、 戸嶋キンさんの4名に堀井副知事並びに本会伊藤会長より表彰状が 贈られました。  第2部では、市町村協会の会員を代表して、3名の方々にこれま での体験を発表していただき、その後、大会宣言や大会決議が提案 され、満場一致で承認されました。 伊藤会長より表彰状授与 平成30年度表彰状の贈呈を受けられたみなさん 【秋田県知事表彰】 ☆自立更生者(2名)  福田 清廣 (横手市)  佐藤 安一 (由利本荘市) ☆団体育成功労者(15名)  古川  哲 (秋田市)  門間 博明 (秋田市)  下間佳代子 (能代市)  柴田紀久夫 (横手市)  舘花 一郎 (鹿角市)  佐藤 忠男 (由利本荘市)  福原 惠子 (潟上市)  湊  誠一 (北秋田市)  畠山 ミヨ (仙北市)  飯塚 壽夫 (小坂町)  金子 正道 (三種町)  佐々木真作 (五城目町)  山ア ミチ (大潟村)  森本 文雄 (美郷町)  小坂 松也 (羽後町) 【秋田県身体障害者福祉協会長表彰】 ☆自立更生功労者(7名)  相澤 柳子 (能代市)  佐藤 昭蔵 (横手市)  阿部 トモ (横手市)  遠藤 松作 (横手市)  黒沢 鉄雄 (横手市)  田口 藤子 (大仙市)  千葉 政記 (大仙市) ☆団体育成功労者(23名)  鎌田 京子 (秋田市)  吉田 幹子 (秋田市)  阿部 勝彦 (秋田市)  岡本志津子 (秋田市)  戸嶋 キン (男鹿市)  渡部リツ子 (男鹿市)  高田 タキ (鹿角市)  佐藤  清 (由利本荘市)  橋 淳子 (由利本荘市)  菅原  登 (潟上市)  北川敬一郎 (大仙市)  小塚  弘 (北秋田市)  吉田カノ子 (北秋田市)  伊東 勇一 (にかほ市)  白川フミ子 (仙北市)  藤原シゲ子 (仙北市)  工藤 守男 (小坂町)  佐々木一日出 (藤里町)  岩谷 与吉 (三種町)  三浦 金昭 (三種町)  佐々木 肇 (八峰町)  越高 堅一 (五城目町)  武田 宗吉 (羽後町) 【大 会 宣 言】  障害理解に対する県民の関心が高まるなか、私たちは本日、秋田県立武道館において県内各地から参加した多数 の皆様とともに、第37回秋田県身体障害者福祉大会を開催することができた。  私たちの上部団体である日本身体障害者団体連合会においては、永年にわたり障害のある者の人権及び尊厳の保 障、そして、自立した地域生活をめざしてきた。その活動が、今日の障害者福祉の向上につながっていると言える。  2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を契機として、障害理解の関心が高まるこの機を逃さず、障害 者権利条約を踏まえ策定された「ユニバーサルデザイン2020行動計画」に示された共生社会にむけ、ユニバーサ ルデザインの街づくりの実現と心のバリアフリーを地域に根づかせることが、私たち障害者団体の役割の一つと理 解し、明日の活動につなげていくことが重要であると認識している。  秋田県身体障害者福祉協会に集結する私たちは、“私たち抜きに私たちのことを決めないで”とした障害者権利 条約の精神をもって、県内市町村身体障害者協会が強く連携し、誰もが安心して暮らせる共生社会の実現をめざし、 一致団結して行動することを誓い、ここに宣言する。 【大 会 決 議】  私たちは、本大会を契機に、より一致団結を図り、自立と共 生の社会づくりの実現を目指し、本日の大会において次のこと を決議する。  一、心のバリアフリーの推進を  一、障害を理由とする差別の解消に向けた施策の実現を  一、地域活動への積極的な参画で自立促進と組織の活性化を 大会決議(案)朗読 横手市小山さん 軽スポーツレクリエーション 9月29日(土)  県内 11市町村協会から 142名の参加のもと、秋田県社会 福祉会館内の展示ホール及び体育館で開催しました。  競技は、団体戦の卓球バレーに7市町村協会から11チー ム、個人戦のフライングディスク「アキュラシー」に9市町 村協会から46名の出場があり、日頃の練習の成果を一投 一打に込め競技をしていました。競技中の選 手の皆さんからは、心地よい汗や自然にこぼ れる笑顔が見られ、心身ともに楽しんでいるよ うでした。  閉会式では、卓球バレー並びにフライングディスク 「アキュラシー」の栄誉を称え表彰が行われ、賞状と 記念品が贈られました。 得点で笑顔になる選手 この一投が勝負! 競 技 結 果 ◆卓球バレー  優 勝 秋田市 はまなすB  準優勝 秋田市 はまなすA  3 位 男鹿市 なまはげA ◆フライングディスク(アキュラシー)  【A組】  優勝 松井 義廣 準優勝 阿部 昭広 3位 樋口スヂ子  【B組】  優勝 小坂 松也 準優勝 佐々木純一 3位 佐々木絹子  【C組】  優勝 佐藤美智男 準優勝 田口 志郎 3位 安倍祐美子  【D組】  優勝 伊藤 國夫 準優勝 鈴木  勇 3位 佐藤 昭蔵  【E組】  優勝 福田 清廣 準優勝 岡田 徳子 3位 平沢 勝美  【F組】  優勝 松森 節夫 準優勝 細田 義夫 3位 伊東 勇一  【G組】  優勝 柴田  良 準優勝 市川吉五郎 3位 大友 リエ  【H組】  優勝 伊藤修一郎 準優勝 伊藤 英紀 3位 山中 易廣 第18回心いきいき芸術・文化祭 11月29日(木)、30日(金)  秋田拠点センターアルヴェにおいて開催しました。絵画・工芸・ 書道などを展示する「障害者福祉展」には90団体331作品、自ら 制作した野菜、手工芸品などを販売する「製品販売」には延べ54 団体、合唱や楽器演奏、創作ダンスなどを発表する「パフォーマン スステージ」には10団体117名の参加がありました。視覚障害や点 字などを体験し、障害への理解を高めてもらう「障害者疑似体験コー ナー」を今年初めて行いました。  また、デフサッカー(ろう者サッカー)日本代表の松元卓巳さん による「講演」や県内で活動しているシンガーソングライターちさと さんによる「ギターの弾き語りライヴ」も行われ、お二人の言葉や 歌に励まされ、そして勇気をいただいた…そんな時間を訪れた方々 と共有しました。 絵画・工芸などの展示会場 会場を盛り上げた創作ダンス 障害者福祉展入賞者 ◆秋田県知事賞:樫尾春生  ◆秋田県身体障害者福祉協会長賞      南秋つくし苑創作グループ  ◆金 賞:菊池貞利、佐々木傳作、佐々木良雄 ◆奨励賞:石山清温、遠藤テツコ、小野千寿子      伊藤清子、佐藤千鶴子、千田眞紀子      安田一男、畠山ゆきほ、佐々木勝子      今野武、佐藤薫 パフォーマンスステージ入賞者 ◆金 賞:つくし苑 ◆銀 賞:小又の里ダンサーズ ◆銅 賞:長澤源一 ◆特別賞:逢い カラフルダンス ◆奨励賞:ごろりんはうすダンサーズ2018 ◆努力賞:大山信子、鹿角親交会、小松美緒      保坂信雄、スマイルズ〜秋田ワークセンター〜 『第64回日本身体障害者福祉大会 あきた大会』 36年ぶりに秋田市で開催 5月22日(水).23日(木)  「日本身体障害者福祉大会」が、今年は秋田 市で開催されます。  加盟64団体の会員の仲間が一堂に会し、今 後の障害者施策について協議する、大変意義深 い大会です。また、参加される皆様のお互いの 交流の場にもなります。  会員の皆様には、23日(木)に県立武道館 で行われる式典へ参加いただくとともに、アト ラクション等がご覧いただけますので、是非ご 参加ください。 第63回ぐんま大会より ジパング倶楽部特別会員募集  JR東日本では、身体障害者手帳をお持ちの男性60 歳、女性55歳以上の方を対象に「ジパング倶楽部特別 会員制度」を設けています。 ◆入会金 無料  ◆年会費 1,350円 ◆加入期間 1年間(継続希望の方は、更新の案内       がありませんので、有効期限内に手続       きしてください)  会員になると、特急券の割引(条件つき)や第1種 障害者に同行する介護者の方の割引などの特典があり ます。詳しくは、当協会までお問い合せください。 善  意 ・北都銀行 職員組合様    29,000円 ・Tianma Japan 労働組合様 21,913円 皆様のまごころありがとうございました。 お知らせ  障害者110番で実施している「弁護士による専門 相談」の回数が、今年の4月から変わります。  実施月:偶数月(年6回).毎月(年12回)  毎月の第3火曜日13時〜15時に対応しますので、お 気軽にご相談ください。  電話018-863-1290 FAX018-863-1296 会員からの寄稿 寝たきりの 婆や傍目に 介護して 元気(まめ)になれよと 涙ぐむ妻 亡き母の 悲しさ胸に 思い出の 涙にむせぶ 今宵見る夢          寄稿者 森元宏美さん(美郷町) ※昨年度の「身障秋田」に掲載できず、今年度号に  なってしまったことをお詫びいたします。 会員の募集と寄稿のお願い  市町村協会や県協会の行事等へ参加して、活動 の場を広げてみませんか。身体障害者手帳をお持 ちの方は、どなたでも入会できます。  会員の申込み・お問い合わせについては、市町 村の身体障害者協会までお願いします。 「身障秋田」に、会員の皆様の作品を掲載します。 ・募集内容:短歌、俳句、川柳 ・応募要件:県内に居住する市町村協会会員 ・申込方法:市町村協会を通じて、県協会まで提出       してください。